疾病利得
何度もお伝えしている通り
『痛み』というのは主観ですので
他人には絶対に伝わらないものです
「ものすごく痛そうだな」
など、漠然とした感覚でよければもちろん伝わってきますが
痛みを感じる感覚が鋭い人、鈍い人
痛みの耐性が強い人、弱い人
そういった個人差もあり
ひとりひとりの痛みを正確に把握する事は不可能です
ですので、患者さんが訴える痛みを可視化する手段としては
動きを確認するしかないんです
痛みがある場合の人の動きには必ず違和感や制限が出ます
その動きの範囲や抵抗感で判断する以外ありません
そしてその痛みに対する整体の治療法が
難しい言葉でいうと
『解剖学的肢位に近づける』
馴染みのある言葉でいうと
『歪みを整える』
という事です
身体の位置をあるべき場所へ近づける事でだいたいの痛みは改善します
そんな感じで施術していく日々で
『しんどさ』でしか判断しない方が一定数います
なので、痛みがなくなると新しい痛みを探しだします
日常でそんな動きしないだろう!?
というような動きを編み出してまでしんどい場所を探します
いろんな身体の部位を押しまくって探します
そこまでしたらどんな健康な人でもしんどい場所や痛い場所が出てきますよ、そりゃ
そうしてしんどい場所が見つかるととても嬉しそうに主張してきます
痛みがないと途端に不安になってしまうんだと思います
そういった方は同職界隈では『治りたくない人』と呼ばれています
そういった方と同じくらい多いパターンが
「ここは◯◯(スポーツ)の時に怪我して~」
「交通事故で骨折して~」
「何度も手術してるから~」
怪我をした部位や手術した場所をひととおりアピールしないと気が済まない方や
「うちの会社ブラックで~」
「昨日は◯時間しか寝れなかった」
「忙しくて全然自分の時間がない」
など、とても忙しい日々を猛烈にアピールしてくる方
個人的な解釈では
頑張って生きてきた事を伝えたいんだろうなと思う事にしていますが
そういった方は『不健康自慢』と呼ばれています
どちらも結論として
「私(俺)の身体、(今まで診た患者の中で)一番ひどいでしょ?(嬉しそうな笑顔)」
私も世知辛い世の中だとは常々感じて生きていますが
これも承認欲求のひとつの形なのかなとも思ったりします
なるべく労いの言葉をと心がけてはいますが
施術するとなるとこれがなかなか難しい
どんなに動きがよくなろうと
どんなに痛みが軽減しようと
なかなか納得してもらえないんですから
でもね
やっぱり健康な方が世の中楽しいですよ
結局はここなんですよね
一緒に健康を目指しませんか?
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