なぜ自宅サロンはスピリチュアルに傾倒しやすいのか
福岡県大川市 女性整体師のりずむ整体院
LINEからもご予約可能です
自宅で開業した当初
いろんな自宅サロンを参考にしました
限られたスペースで
なるべく生活感を見せず
通いやすいと感じてもらうにはどうすればいいか
実際に行けそうな場所だったら行ってみたり
インスタグラムでフォローしてみたり
いろんなサロンを見てみて
そのほとんどに共通するものは
『癒しの場所』としてのこだわり
『極上のリラックス』に対しての競争心
そしてスピリチュアルへの傾倒
お客さまに自宅に来てもらうからには「いいな」と思ってもらえたり
リラックスしてもらえるための努力は絶対必要なもの
そこは通常の店舗とは異質なものなので
だけどスピリチュアルに関してはずっと？？？のままで
インスタでフォローしていた関西方面のロミロミの自宅サロンオーナーの肩書が
ある日突然『サイキックヒーラーなんちゃらかんちゃら』となっていて
その日を境にゴッドハンド講師（教祖）が生徒（信者）を募る系の宣伝postばかりになり
私はそっとフォローを外したのですが
ほんとにほんとになんでそうなる！？
最初からそっち系をディープに醸している方にはなるべく近づかないようにしていたのですが
最近、ライトなそっち系の方と実際に接触する機会があり
なんとなく、そうなる過程がわかった・・・というか
「あ、なるほどな」と感じた事が多々あり
女性の方がスピリチュアルにハマる傾向は強いというのは知っています
スピリチュアル自体が悪い事だと言いたいわけではありません
私も個人的には占いとか好きですよ
でもそれは遊びの範囲というか、話題の種としての「好き」であって
のめり込む程の「好き」ではない
ここで冒頭の『自宅サロン』の話に戻りますが
自分がオーナーで、従業員はいない
自分の力だけで運営する自宅サロンは
行ってみれば『自分の城』なんですよね
自分の好き放題できるわけで
しかも店舗を借りているわけではないので毎月のコストに頭を悩ませる必要もない
ある程度軽い気持ちで始める事ができるので
『経験の浅い人も多い』←これだなと感じました
渡邉調べでは、平均で歴５年程度で独立された方が多い
なかには実務経験ゼロで、資格取得と同時に開業した危険人物
もといツワモノも少なくありませんでした
そうなってくると一番の重要要素が不安要素になってくる
そう、経験に伴う知識と技術
内装やおもてなしに自信は持てても
施術結果はそう簡単に納得できるものは出せない
歴２０年を超える私でもそう簡単なものではないです
たくさんの人と繋がる事で「自分をよく見せたい」という欲求が大きくなる
予約でいっぱいのサロンだと思わせたい
けれども肝心の技術はどうしても繕えない
そこで！スピリチュアルの出番ですよ
判断基準が曖昧だけれど人によっては絶対的信頼を得る事ができ
かつ、一定数の妄信的ユーザーがいる
不安や恐れを抱かせれば物販が売れる
少しでも納得させる事でできれば高いプラシーボ効果が期待できる
理論的に説明できなくても
技術的に未熟でも
「そういうものだ」という力技が使える
能力のなさを隠すための手段なんですね、きっと
でも一度スピリチュアルに行ってしまうと正統派には戻れない
スピリチュアルでだいたいの事はかわせるし
神秘的なものには強い魅力がある
おそらくそこから改めて勉強しようとは思わなくなるんじゃないかな
それが心理学的な方面にいくのであれば
カウンセラーとしての道が開けるかもしれないけれど
スピリチュアルの便利さを逆手にとったまま整体師やらセラピストやらと名乗り続けられても
一生懸命頑張ってる人間からしたら迷惑でしかないですよね
そういう方は徒手療法の業界からは出ていってほしいのです
むしろ『サイキックほにゃらら』と思い切った肩書をつけたあのサロンオーナーの方が振り切ってて潔い
生身の身体は小さな宇宙ですから
説明のできない事は普通に起こりうる
けれどもそれはスピリチュアルの枠でない
だからこそ解剖学や運動学、生理学に病理学はおもしろい
そこにやりがいを見つけ、生業とする覚悟ができた人だけが徒手療法家を名乗れる
そんなまっとうな業界であってほしい
自分の力ではないものを商品にして金額をつけないでほしい
共感してくださる方がひとりでもいらっしゃったら嬉しいなーと
思い切って書いてみました
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