『ケア』とは受け取る身体を育てる事

私事で申し訳ないんですが、先日、父が入院しました

血糖値コントロールのための1ヶ月程度の療養です

2年ほど前に脳梗塞と脳出血をやりまして

後遺症は右半身片麻痺と言語障害

改善の意志はおそらくあるんでしょうが、なかなか自主的にリハビリをしない

これが一番の原因!

典型的な田舎の頑固オヤジでして、とにかく手を焼いております

 

今回はこの実例で医療に対する誤解を説明していきたいと思います

 

大病を患うと、もれなく身体機能は落ちます

安静による筋力の低下

病気による体力の消耗

廃用症候群によるフレイルやサルコペニア

 

父の場合は、以前から糖尿病があり

病気により、腎機能への負担が増大

それが紅皮症という皮膚疾患に繋がったのがきっかけです

全身の耐え難いかゆみから、週2回のディサービスにも行かなくなり

一切動く事を拒否し始めました

そうなるともう身体の回復力は見込めません

私がずっと行っていた整体の施術も無意味となります

ステロイド剤の服用を始めると同時に、ひどい浮腫と倦怠感、高血糖

歩くのもままならない状態に急変していまい

その結果がこの入院

 

「なぜ医者はステロイドを処方したのか」

と、憤慨する母をたしなめるために私がした説明です

高齢者に対してのステロイド使用で副作用に注意しなければいけないのは医師が一番よくわかっている

医者の仕事は

診断

投薬

オペ

リハビリの指示

です

それを踏まえて

「かゆくてたまらないからどうにかしてくれ」

と言われたら、それはステロイドを処方するでしょう

投薬が医者の仕事なんですから

もちろんリスクは説明しているはずです

ここまで急激な副作用がでてしまったのは

父の身体が薬よりも弱かっただけなんです

薬は魔法でも万能でもありません

その効果を享受するための土台作りをするのは自分自身以外にないのです

 

例えば、病気や怪我からの回復期に入ると

「少しずつでも身体を動かしましょう」

と言われます

身体を休める事で回復する期間が過ぎると

今度は身体は行動量に応じてエネルギーが産出される仕組みになっています

このエネルギーを作る仕組みが次の段階への回復の鍵となるんです

どれくらいなら動けるだろうか

と、自分の身体と相談しながら動く事が治癒へと繋がっていきます

動けるのに動かないと、身体がエネルギーを作る必要がないと判断して抑制します

そこに治癒は存在しません

 

医者が病気を治してくれる

整体に行けば痛みをとってくれる

これでは他力本願の極みです

自分の身体が受け取る体制を整えている事が第一条件であり

その条件を満たせるのは自分自身しかいません

その事をぜひ覚えていていただきたいです

 

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