リラクゼーションを考える

先日、同じ温浴施設内の別テナントの方が話していた愚痴

「痛みが治ると思って来てる人が多い」

「来る場所を間違ってる」

「病院に行くべき」

 

その方の主張は

「私達がやってるのはリラクゼーションだから」

という事のようですが

掘り下げて聞いてみると

「気持ちいい程度の刺激でリラックスさせる事が仕事」

だから

「知識を求められても困る」

「強揉みできない」

「○○が痛いとか言われてもどうしていいかわからない」

 

「私達はリラクゼーションだから」?

だから知識はいらないの?逆にそれはどうしてそう思うの?

もちろん私達は治療をする事はできない

けど治療でなければ身体の知識はいらないのか

違うよね

それってすごく危険な事

現にあなたは人の身体を触ってお金をいただいているわけでしょ

わからないまま触って失礼だと思わないのかな

 

「強揉みできない」?

自分がしんどいから?自分の指が痛いから?

『気持ちいい程度の刺激』って人それぞれ違いますよね

『痛み』と同じで『気持ちいい』もまた主観ですから

「気持ちいい程度の刺激でリラックスさせる事」が仕事なのであれば

お客さまから「もっと強くして」と言われたら

それに応えるべきだし

例え自分の強さが足りない事を自覚していても努力はするべき

それは必ずお客さまに伝わるものだから

 

考え方は人それぞれですから

必ずしも私の考えが正しいわけではないのかもしれないけれど

結局自分がラクしたいだけにしか聞こえないし

悪いけど、一個人的には同業者として心底軽蔑します

 

 

また別の人のお話

この方は私が週1回出勤してるリラクゼーションサロンの店長さん

『接客』という一点では本当にすごいと感じた人

 

彼女は自分の知識が足りない事を自覚しているうえで

その足りない部分をお客さまとのコミュニケーションで埋めようとする人

ほわっとした雰囲気に、ゆっくりとした話し方

お客さまの愚痴には同調し、笑顔を絶やさない

その外面を絶対に崩さない徹底

彼女になら『リラクゼーションだから』という主張されても納得できる

ただ強いて言うなら彼女もやはり

リラクゼーションに知識はいらないと思ってるのかな?

と感じる部分が多々あり

自分の中の世界観を具現化したい欲求の強さがちょくちょく全面に出てくる事

そのための手段としての『接客態度』だとわかってしまう事に

たまに腑に落ちないモヤモヤが湧き出てくる時もあります

 

私はどちらかというと身体を触ったうえで、それに関連した会話を広げていくタイプのコミュニケーションを得意としていて

他愛もない世間話というのが苦手でして・・・

温浴施設内のテナントではあるけれど、田舎で小規模なので他にスタッフはおらず

店長の休みの日に私が代わりに入っているといった具合なので

完全にお店が彼女色に染まっていて、お客さまも彼女のファンがほとんどのこの店舗

正直、かなりやりづらく苦痛ではあります

でも週一回の苦行だとw自分で自分を慰め

逆にこの逆境でお客さまを保持できたら自分の自信にも繋がるんじゃないかなと

なんとかこうとか頑張っております

 

私自身、スタートこそリラクゼーション店でしたが

治療系の店舗での経験の方が長く

その時に詰め込んだ知識が今、本当に私を助けてくれています

治療系の方が難しそうに感じるかもしれませんが

ところがどっこい

一番難しいのは絶対的にリラクゼーションです

 

治療は、目指すゴールが明確ですが

リラクゼーションにゴールはなく

施術の加減もお客さまの主観が最優先

だから『リラクゼーション』が言い訳の言葉になる雰囲気にとても嫌悪感がわくんだな

というのが最近の自己分析

 

追い求めるのは机上の理想ではなく

人の生身の重さや生命への尊厳への理解

『人の身体を触る』という事の重大さをせめてたまにでもいいから再確認してほしい

もちろん私自身も例外ではなくですけどね

 

 

 

 

もしよろしかったらランキング応援してください
ポチッとワンクリック!


自宅サロン ブログランキングへ

にほんブログ村 美容ブログ ボディケアへ
にほんブログ村

美容・健康

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA